サステナビリティ・レストラン#3ザ・キャピトルホテル 東急

「不易流行」のコンセプトに基づくサステナビリティ

地球と人類のサステナビリティについて考えたとき、大きな割合を占める項目のひとつに「食」がある。地球環境や人権に配慮しながら食糧を採取・生産し続けるためには、生産者や消費者、小売店やレストランなどフードビジネス全体で行動していかなければならないと気づき始めた人々が世界各地で取り組みを始めている。その一つが、食のアカデミー賞と称される「世界のベストレストラン50」でサステナブル・レストラン賞の評価を行う英国のSustainable Restaurant Association(SRA)だ。もちろん、日本のフードビジネス業界も例外ではない。SRAと連携する日本サステイナブル・レストラン協会をはじめ、多くのレストランがサステナブルであるための指標(FOOD MADE GOOD スタンダード)やサステナビリティを実践するレストランへの表彰(FOOD MADE GOOD Japan Awards)に参加・協力している。食、フードビジネス、レストランのサステナビリティをどのように考え行動しているのか。最先端でリードする人々にはそれぞれのストーリーがあった。 ※今回は、「食のキャピトル、サステナブル〜未来へつなぐ一皿を〜」前編をお届けします。
CULTURE

地球の未来のためにできることを考える

2025年7月29日、ザ・キャピトルホテル 東急にて、プレス関係者向けの懇親会「食のキャピトル、サステナブル〜未来へつなぐ一皿を〜」が開催された。同ホテルは、ブランドコンセプトとして掲げる「不易流行」の考え方に基づき食のサステナビリティに取り組んでいる。不易とはホテル開業以来、赤坂の地で培ってきた価値観・力・伝統といったものをしっかり守っていくこと。流行とは現状にとどまることなく常に成長し、進化し続けて新しい感動・発見を提供していくこと。これらを踏まえて、ホテルが地球の未来に対して一体何ができるか、社会の一員としてできることは何かを考え、3年前から日本サステナブル・レストラン協会とともに食のサステナビリティに関する活動を継続してきた。食品ロス、ネイチャーポジティブ、サステナブルシーフード&ベターミートなど様々なテーマを学び、知識を深めながら、その成果をお客さまに提供する料理に取り入れている。懇親会では日本料理「水簾」、中国料理「星ヶ岡」、オールデイダイニング「ORIGAMI」の各レストランから成果の一端ともいえるサステナブルな料理が提供された。

現在はサステナブル・レストラン協会のプログラム「FOOD MADE GOOD スタンダード」で三つ星の評価を獲得しているが、サステナビリティの活動を始めた3年前は厳しい状況だったと、総料理長の曽我部俊典氏は語る。

「初めて基準をチェックした際、恥ずかしながら全く対応できていなかったことがわかりました。それを受けて、私以上に奮起したのが『ORIGAMI』のスタッフたちでした。そこから一つひとつ活動を続けて三つ星をいただいたときは、たいへん嬉しかったです」

「ORIGAMI」だけでなく「水簾」「星ヶ岡」でもサステナビリティに取り組んでいる。まずは食品ロス対策、次にヴィーガンやベジタリアンへの対応、各地の生産者とつながる食材調達の取り組みへと一つずつステップを進めてきた。特に食材調達においては以前は珍しさや価格を重視していたが、サステナビリティの考え方が浸透したことで、食材の背景に目を向けるところから始めるようになった。

ザ・キャピトルホテル 東急 日本料理「水簾」/中国料理「星ヶ岡」/オールデイダイニング「ORIGAMI」

東京都千代田区永田町2-10-3
https://www.tokyuhotels.co.jp/capitol-h/index.html/a>

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