環境課題へのアプローチ力と落ち着いた
風合いを兼ね備える、丈夫なバッグ
きっかけは2024年初頭、日立プロパティアンドサービスが立ち上げた、サーキュラーエコノミー促進を目的とする新規プロジェクトだった。
「分譲マンション事業で何かできないかと、いろいろ考えました。当初はソフトサービスとして導入できるものを検討したのですが、何かしら形になるものをつくる方が良いのではという意見もあり、ウォッシャブルペーパー『OUT OF THE WOODS®︎』のバッグを用いる方向で動くことになりました」
プロジェクトメンバーの一人、小倉氏はプロジェクト発足当初を振り返り、さまざまなプランを検討した中からバッグを選択した理由を聞かせてくれた。
検討において軸としたのは、お客さまにも環境課題を伝えられるアプローチにするということ。手の届く身近なところから考え、行動していく。そんな小さな行動を積み重ねて未来を創っていく企業であることを、お客さまにも伝えたいという想いがあったからだ。
「マンション購入時にお渡しする書類はかなりの量があるので、バッグは丈夫であることが重要です。さらに、落ち着いた風合いで安っぽくない雰囲気なのも、マンションのブランディングの一環として適していました」と、安川氏は言う。
また、実際にお客さまにバッグを手渡しした赤城氏は、その時の反応を次のように語る。
「印象に残っているのは、『やっぱり日立さんの取り組みってすごいんですね。エコバッグの素材にまで配慮しているのは、さすがですね』と言われたことです。日立グループに対して、環境をはじめサステナビリティに積極的に取り組んでいるというイメージをお持ちいただいていることを、改めて認識しました。ですが、それを誇らしく思う反面、私たちの意識は本当に高いのか、本当に環境に良い行動を取れているのかと、自問する気持ちもありました」
赤城氏のこの問いは、従業員にバッグを配布する際に行ったアンケート調査の結果にもあらわれていた。

小倉氏

赤城氏
課題と期待が見えるアンケートから、
変化への一歩を踏み出す
お客さまに渡すのと同じバッグを従業員にも配り、その質感や使い勝手を確かめてもらうと同時に、マンション・戸建住宅分譲等の事業を行う企業として、森林に関する環境課題への意識を高める。さらにアンケート調査によって、現時点の従業員の意識・行動がどの段階にあるのかを把握するというのが、サーキュラーエコノミー促進プロジェクトのもう一つの取り組みだった。
「アンケートでは、『サーキュラーエコノミーを知っているか』『環境に配慮した行動をとっているか』、そして『環境に配慮した商品を実際に購入しているか』などを質問しました。最初の質問には半数近い社員がYESと答えてくれたのですが、続く質問では『どちらでもない』の回答が増える結果となりました。環境課題の知識や情報はあっても、それが行動や購買にまではつながっていないというのが、現状であるということだと思います」と、小倉氏。
知っている、関心を持っているという状態から、行動を変える段階にまで至るのは、簡単なことではない。だからこそ、日々の暮らしの中で目に触れ、手に取るバッグという形で環境課題を伝えることに、大きな意味がある。
「まだまだ行動につながっていないというのは確かですが、20代・30代の若手社員の中には、『行動しています』とはっきり答えてくれる方もいました。今後の変化に期待が持てる結果でもあると感じています」と田平氏が言う通り、環境負荷低減やサーキュラーエコノミーの取り組みは次世代が主役となり、加速度を上げながら進められていくだろう。
日立プロパティアンドサービスのこのプロジェクトは、お客さまとともに、身近なところから考え行動することで、着実に未来へとつなげていく。

田平氏

安川氏
株式会社日立プロパティアンドサービス
https://www.hitachi-property.co.jp/
ウォッシャブルペーパーバッグ『OUT OF THE WOODS®︎』
https://www.pipeline.jp/oot/





